2026/05/10

Walton Globalとは?

Walton Globalとは?

長年の歴史と豊富な実績を持つ北米土地アセットマネジャーの未開発地事業と土地ファイナンスを解説。

不動産投資というと、建物や賃料収入を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、住宅供給の起点は「土地」です。

Walton Globalは、北米の成長エリアにおける未開発地(pre-development land)を中心に、調査・取得・計画・許認可・管理・売却、さらに土地ファイナンスまでを担う土地アセットマネジャーです。

この記事では、Walton Globalの歴史と、事業の核である「未開発地事業」「土地ファイナンス」について、数字と根拠を交えながら整理します。

Walton Globalの基本情報(会社概要)

Walton Globalは、1979年にカナダ・カルガリーで創業した北米土地アセットマネジャーです。  

現在の本社は、米国アリゾナ州スコッツデールにあります。  

北米の成長市場を中心に、未開発地や開発用地への投資・運用を展開しています。

  • 創業:1979年  
  • 本社所在地:米国 アリゾナ州スコッツデール  
  • 運用資産残高(AUM):約45億米ドル規模  
  • 管理土地面積:8万エーカー超  
  • 投資家への分配実績:28億米ドル超  
  • 事業展開:米国20州・40以上の市場

複数の成長マーケットに分散した土地ポートフォリオを構築している点も、Walton Globalの特徴のひとつです。

Walton Globalの歴史  

47年の土地投資の知見

Walton Globalは1979年に設立され、北米の土地投資・開発用地分野で約半世紀にわたる実績を積み重ねてきました。

長年にわたり、住宅成長エリアにおける土地の取得、計画、許認可、売却までを一貫して手がけてきたことで、土地に特化した知見とネットワークを蓄積しています。

近年では、北米住宅市場においてビルダーが資本効率を重視する傾向が強まり、土地を保有・供給・支援するプレイヤーの重要性が高まっています。

その中でWalton Globalは、単なる土地保有会社ではなく、土地の価値を高め、出口まで設計するアセットマネジャーとして存在感を高めています。

Walton Globalは何をしている会社なのか

Walton Globalの特徴は、土地に関する一連のプロセスを包括的に担う点にあります。

具体的には、土地および開発用地の調査・取得・用途計画・許認可取得・管理・売却・ファイナンスを専門領域としています。

単に土地を長期保有するのではなく、将来の住宅供給につながる形で価値創造を行い、出口戦略まで含めた運用を行うことが強みです。

さらに、住宅ビルダーとの取引基盤も強く、米国住宅建設業者上位20社のうち13社との取引実績がある点も、Walton Globalの競争優位性を支えています。

基本事業

未開発地事業(Pre-development Land)

未開発地とは?  

未開発地(pre-development land)とは、住宅用地としての価値を高めるために、用途計画や許認可、区画設計などのプロセスを経る前後の土地を指します。

Walton Globalはこの領域に特化し、北米の成長エリアで土地を見極め、将来の住宅供給につながる土地を管理・運用しています。

Walton Globalの未開発地事業のポイント

Walton Globalの戦略は、「買ってから出口を探す」ことではありません。

取得前の段階で、ビルダーとの合意や出口戦略を組み立てることで、売却や資金回収の見通しを設計していく点に特徴があります。

このアプローチにより、段階的な土地販売によるキャッシュフロー創出や、土地という物理資産の特性を活かした運用が可能になります。

「出口を先に設計する」という考え方が、Walton Globalの未開発地事業の核です。

土地ファイナンス(Builder Land Finance)

土地ファイナンスとは?

土地ファイナンスとは、住宅ビルダーが必要とする土地在庫を、第三者が金融・保有面で支える仕組みです。

Walton Globalはこの分野で「Builder Land Finance(BLF)」を展開し、ビルダーの資本負担を軽減しながら、土地供給を途切れさせない役割を担っています。

BLFの仕組み

  • プロジェクト取得後、ビルダーが定期的にプレミアム(利息相当)を支払う  
  • 住宅販売に応じて元本を返済していく  
  • 対象は完成宅地または開発承認済みサイトが中心  
  • 許認可リスクを原則として取らない設計

この仕組みにより、ビルダーは自己資本を重く使わずに土地在庫を確保でき、Walton Globalは土地供給を支える金融機能を提供できます。

BLFの実績(数字で見る)

  • 2020年8月の開始以降、投資実行:2.5億ドル  
  • 案件数:34案件  
  • 対象州数:13州  
  • 総収益:1.36億ドル(2025年9月時点)  
  • 完全エグジット:9案件  
  • 参考実績:MOIC 1.18倍、IRR 12.12%

Walton Globalが機関投資家から選ばれる理由

住宅ビルダーとの強固なネットワーク

Walton Globalは、米国の大手住宅ビルダーとのオフテイク関係を持ち、案件組成と出口の両面で優位性を築いています。

土地を取得する前から出口戦略を描ける背景には、こうしたビルダーとの継続的な関係があります。

米国の住宅供給不足という構造的な追い風

米国の住宅市場では、住宅供給の不足が長期的な課題として指摘されています。

独立調査では、約370万戸の供給不足、さらに2035年まで年間約150万戸の供給が必要との言及もあります。

このような環境下では、住宅供給のボトルネックになりやすい「土地」を安定的に供給する仕組みの重要性が高まります。

Walton Globalは、その土地供給を支えるアセットマネジャーとして、成長市場における役割を強めています。

まとめ

Walton Globalは、1979年創業の北米土地アセットマネジャーとして、約半世紀にわたり土地投資・土地運用の知見を積み上げてきました。

同社の事業の核は、将来の住宅供給につながる未開発地を見極めて価値を高める「未開発地事業」と、住宅ビルダーの資本効率を支える「Builder Land Finance」です。

建物ではなく、その前段階にある「土地」に着目することで、住宅市場の構造的な需要に応える。  

それがWalton Globalのユニークなポジションであり、機関投資家から注目される理由でもあります。

詳しい投資戦略や案件事例について知りたい方は、Walton Globalの関連資料もあわせてご覧ください。

執筆者

大竹 友和

大竹 友和

Walton Global株式会社にて代表取締役兼上級副社長として日本事業を統括。
顧客対応全般、業績管理および戦略推進、機関投資家・個人投資家からの資金調達を主導。米国のプロジェクトマネジャーや運用会社と連携し、日本市場へ米国住宅開発用地への投資機会を提供している。ニュージーランド・台湾・香港での居住経験を活かした語学力と文化的理解を強みとする。

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